プラトニック・セックス
飯島 愛

定価: ¥ 1,365
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発売日: 2000-10
発売元: 小学館
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「セックスが、そんなに楽しいか」
父親の怒鳴り声が、一家が囲む食卓を凍りつかせた。学校へほとんど行かず、万引き、カツアゲ、家出にシンナーを繰り返す中学時代。そんな彼女も、もとは内向的な女の子だった。「姿勢が悪い」という理由で長刀を習わせるほど厳格な父。「あなたのため」が口癖で、体裁ばかり気にする母。そんな両親に褒められたい一心で嫌いな勉強に励んだ中学1年のときは、成績が学年で10番以内だった。しかし、苦手な数学で90点を取って、喜び勇んで答案用紙を母親に見せても、返ってくる言葉は「4問も間違えているじゃない。どうしてできなかったの」。しだいに両親への不信感が膨れ上がり、「良い子」から「虞犯少年」へと転げ落ちていく…。
『プラトニック・セックス』は、飯島愛が飾らない言葉で過去の自分を冷静につづる自伝。家出した彼女は、水商売で得たお金を湯水のように使う。「ただただ憧れていた装飾品もブランドも、見栄を張るための道具、空っぽな自分を着飾るための必需品だった。そのときはそういう哀れな自分に気づいていなかったのか、気づきたくなかったのか」
「彼の望むことにできる限り応えてあげたかった。彼が体を売るのをやめるかわりに、私は、あれほど嫌がっていたオヤジと寝てお金を稼ぐ女になっていった」
こんな人生を変えるきっかけとなったのが、アダルトビデオへの出演だった。留学したいと思い焦がれたニューヨーク。その資金作りのために舞い込んできたビデオ出演をOKする。そのうちに深夜番組を経ていつの間にかタレントの道を歩む自分がいた。
いままで語ることのなかった壮絶な過去をストレートに表現しているため、内容は少々過激だ。しかし、思春期時代の紆余曲折を経て家族との絆を取り戻した飯島愛の自伝には、誰しもが共感できる心の葛藤が描かれている。(望月真弓)
引退へのはなむけとして
スタッフの受けが良かったんでしょうね。外さないというところが。お尻を見せるだけのポルノタレントからここまで来たのだから、大変なものです。本書の内容がすべて事実かどうかは分かりませんが、これまでの生活が相当強烈だったことは想像できます。
彼女が引退するときに、はなむけとして書いています。
それほど昔でないときに彼女の名前を知らない人がいて「これだけ頑張ってテレビにでているのに、(知られていないなんて)悲しくなる」と言っていたのを思い出します。
愛する「愛」
「自分を愛することのできない人間は他人をも愛せない」
よくこのような言葉が言われるが、私はこの言葉は嘘だと思う。
著者はひたすらに「愛されたい」という気持ちを抱いていたにも関わらず、本気で好きになった相手には全身全霊で愛を「与えたい」と願う。その気持ちが「愛されること」を望んでのものだったとしても、体を売ってまでそうできる人間が実際どれほどいるだろうか。彼女のした行為は、社会的な意見など寄せ付けない凄まじさを孕んだ「愛」ゆえだ。
自分を犠牲にしてまでも誰かを愛せる彼女を誰が責められようか。
「愛」という名前は彼女そのものだ。
解説では大岡氏が文学的観点から、香山氏が精神学的観点から意見を述べているが、そんなんどうでもいいではないか。ただ、愛に生きた彼女の人生を人間として見つめるべきである。
親子というものを考えさせられる本
読む前は過激な生活を暴露して話題になってるだけの本だと思って、興味もなかったのですが、読む機会があって本当に良かったと思いました。
頭の悪い女性ではない事はテレビを見てもわかるけど、文章力より、現実と気持ちをまっすぐに見つめられる精神力に関心しました。
愛されてないという思いを抱いて、自分を物にしていく様子や、そう思う人間のとる行動が読んでいて痛ましいけれども、それを乗り越えた目線で書かれているので、何か、安心しながら読む事が出来ました。最後は本を読んで久しぶりに泣きました。
親子の問題に悩む人にもおすすめしたいです。
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